電動アクチュエータがコンバインドサイクルガス発電所に安全機能を提供

  • 部門: 従来型火力発電
  • カテゴリー: 電動アクチュエータ 
  • 製品: CVL, CVQ

概要

ロトルクが、Didcot Bにて、リニア式調整弁用アクチュエータCVLの設置及び試運転調整を行いました。なお、Didcot Bとは、約1,440 MWの正味発電量を誇る効率の良いコンバインドサイクルガス発電所であり、100万世帯の電力需要を満たしています。


概要

Didcot B発電所は、1997年以降National Gridh社に電気を供給しているコンバインドサイクルガス発電所です。


チャレンジ

既設の油圧式アクチュエータは、噴霧水の供給量を制御しており、この噴霧水は蒸気タービンのトリップ時にコンデンサ内の緊急用クエンチシステムとして使用されます。コンデンサ内の緊急用クエンチシステムは温度を下げたり、ガスの制御を行っているため、天然ガス発電所における重要な安全機能であると言えます。大規模な近代化プロジェクトの一環として、既設の油圧式アクチュエータを電動ソリューションにバージョンアップする必要があります。


ソリューション

CVAシリーズのアクチュエータを選択したことにより、緊急用クエンチシステム内の調整弁の高精度且つ高応答の連続モジュレーティングが可能となりました。


詳細情報

顧客側のメリット

今回の設置は、Didcot Bにおける設備の信頼性と陳腐化管理(フューチャープルーフ)を向上させるための大規模プロジェクトの一環でした。

CVLアクチュエータは、防爆環境で精密且つ信頼性の高い制御を実現します。また、本アプリケーションに必要不可欠なIP68の防水性を有しています。端子カバーが密封されているため、侵水のリスクを大幅に削減します。

今回のような、Didcot B発電所でタービンをスムーズに作動させるという重要な部分でロトルクアクチュエータをご選択いただいたことは、効率的で信頼性の高い駆動技術がいかに重要であるかを物語っています。

既設の油圧式アクチュエータの代わりにCVLユニットを設置し、今では、同ユニットが信頼性の向上とメンテナンスコストの削減を実現しています。

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