太陽光パネル発電の電力を動力源とするロトルク電動アクチュエータにより、ガス井の寿命を最長化
- 部門: 石油及びガス - 上流(採掘及び生産)
- カテゴリー: 電動アクチュエータ , 各種サービス
- 製品: IQTF - Full-Turn, Field Service
概要
ヘインズビル/ボージャーシェールガス層の東テキサス側にIQTFアクチュエータが設置されました。同アクチュエータは、ガスの流量や圧力を制御したり、ガス井の採掘により圧力や温度が低下した時に形成された液体炭化水素の混合物を凝縮するために、設置されたものです。
概要
ヘインズビル/ボージャーシェールガス層は、北ルイジアナ及び東テキサスにあり、深さは約10,000フィートです。
チャレンジ
ヘインズビル/ボージャーシェールガス層の東テキサス側に設置されたウェルヘッドのチョーク弁(ロータリー式、非上昇)のモジュレーティング用アクチュエータが必要とされていました。
ソリューション
ガスの流量・圧力や、凝縮物を制御するために、60台のアクチュエータが設置されました。ロトルクのIQTFアクチュエータは、最高精度0.3%、最高分解能0.1%を達成することが可能であり、石油&ガスまたはプロセスの稼動に信頼性の高い流量制御を提供します。高精度のアブソリュート形位置センサーは、電源に依存することなく、出力軸の回転を22回転まで計測することが可能です。
詳細情報
ガス井が遠隔地にあるということは、太陽光システムや電池パックからのDC電源がIQTFアクチュエータの動力源となっていることを意味します。このようなソリューションは、漏れのリスクがないため、油圧式アクチュエータや空圧式アクチュエータよりも信頼性の高いオプションとして位置づけられています。
太陽光は再生可能な動力源であり、また、電動アクチュエータは油圧システムに比べて、全体の電力消費量が少なくなっています。
ロトルクアクチュエータが、ガス井の寿命を最長化するために、流量やガス井圧力の維持をサポートし、効率的な作動を可能にしました。
小型・軽量のIQTFアクチュエータは、迅速で正確なバルブ制御を実現し、最大始動回数は毎時1800回です。メイン幹線内部の過剰圧力を回避するために、ガス井の流量閾値を厳しく設定する必要があることを考えると、このような要素は重要です。
短時間でガスが過剰に抽出されると、貯蔵層の内部が破裂したり、地割れが発生する可能性があり、そこに水やガスが浸入して生産の損失に繋がる恐れがあります。
ロトルクサイトサービスのチームが、最終試運転調整と保証を実施・提供するという形で、本件に携わりました。また、ロトルクによる初回の試験・校正中のサポートも、お客様がロトルク製品を選択する上で、鍵となりました。
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