マスターステーション
ロトルクマスターステーションは分散制御システム(DCS)から現場の機器までの通信を中継します。
マスターステーションは大型のタッチ式ディスプレイを搭載しており、操作者やエンジニアはリアルタイムでシステムや現場の機器の状態を確認することが可能です。
ホットスタンバイ仕様のマスターステーションの場合、システムの構成部品が故障しても制御を継続することが可能です。必要に応じて、モドバスTCPにて、イーサネット経由で複数のホストシステムと同時に通信を行うことができます。故障が発生すると、シームレスにスタンバイ側に切り替わりますのでデータや制御を喪失することはありません。
ロトルクマスターステーションの特長
- 構成はシングル、デュアル、ホットスタンバイから選択可能
- 完全ホットスタンバイ仕様。CPU、電源、ディスプレイ、ネットワークインターフェース、制御インターフェース等、スタンバイ側にはメイン側と全く同一のインターフェースを搭載
- 複数のホスト接続が可能。モドバスTCP(イーサネット)標準。モドバスRTU(シリアル)はオプション
- システムの構成には専用のソフトウェア不要
- タッチ式ディスプレイまたはウェブ上の管理画面からあらゆる設定が可能
- タッチ式ディスプレイとウェブ上の管理画面は全く同じメニュー構成であるため、デバイスの迅速なセットアップ、診断及び問題解決が可能
- サービス(保守、点検等)専用の接続ポートがあるため、設定、保守または監視システムと、プロセス制御用のシステムを分けることが可能
- ラック(19インチ)及びパネルから取り付け方法の選択が可能
- NAMUR NE107準拠の診断アイコン
- モジュラー設計であるため、1台のマスターステーションで複数のフィールドネットワークを制御することが可能
- 2つのネットワーク(パックスキャンクラシック、モドバス)
- ホストからのメッセージ、フィールド機器のコマンド、状態の変化等の記録が可能
- NTPサーバー経由の時間の同期が可能
- 多言語対応
- 現行及び従来型のロトルクアクチュエータに対応
- フィールド機器との通信は標準でモドバスTCP(イーサネット)
- 既存のパックスキャンIIEやP3マスターステーションシステムと下位互換性あり
- DCSやホストシステム故障時にはスタンドアローン(単独)使用が可能
- 電源モジュール:100~240 VAC (±10%), 50 / 60 Hz
- 最大240台までネットワークに接続可能