ロトルクのCVLアクチュエータが炭素フリー水素の生成をサポート
フランスの機器メーカーAREVA H2Gen社にロトルクのCVLリニア式プロセス制御アクチュエータが提供されました。同アクチュエータは水素発生装置の内部で、非常に重要な役割を果たすことになります。
AREVA H2Gen社では、プロトン交換膜(PEM)技術を利用するなど、水電解により炭素フリーの水素を生成するという独自の方法をとっています。同社は、フランスで初めてこの方法により水素発生装置を製造したメーカーです。各電解スキッドは複数台のCVLアクチュエータを搭載していますが、これらアクチュエータはグローブ弁に取り付けられており、プロセス中心部の圧力や水面高さを制御しています。
水電解とは、水に電気を流して水素と酸素を生成するプロセスのことであり、水に加えられる電気は余剰風力や太陽光発電システムから調達しています。生成された炭素フリー水素は、化石燃料由来の水素にとって代わるものであり、電気なくして容易に貯蔵することが可能です。そのため、炭素フリー水素は、輸送が容易であり、既存のガスネットワークに組み込んだり、輸送ネットワークに利用することが可能です。
このようなプロセスを上手く完了させるには、非常に精密な制御が必要となります。CVL-500アクチュエータは、作動頻度が高く、応答も迅速であることから選定されました。同アクチュエータのフェイルセーフ機能(内蔵のスーパーキャパシタを使用)は、電源喪失時に起こり得る危機を回避する上で、重要な機能でした。さらに、ATEX IIC認証は、水素が存在する環境では必要不可欠であるため、これも必須要件でした。CVLアクチュエータは堅牢な設計且つ長寿命であるため、機器交換の頻度を下げることができ、コスト削減に貢献致します。
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