ロトルクのSPIが手動バルブの開度を確実に間断なく表示
石油精製プラントでは、プラント内のフロー制御を効率化することが緊急の課題とされており、バルブの開閉状態の確認に分散制御システム(DCS)を導入することが検討されています。
一般的な石油精製プラントでは、バルブの駆動にアクチュエータを導入しているのはわずか10%で、90%は手動で行われています。この状況は、DCSが開閉中の手動バルブの台数を誤認した場合、エンドユーザーの業務に深刻な支障をきたします。
この課題への取り組みとして、ロトルクは、SPIスマートポジションインジケータをリリースし、頑健性、信頼性、精度など、大幅な改善を行いました。スペイン系エンドユーザーからの反響が大きく、結果、900台の受注に至りました。SPIをインストールすれば、精製プラント内のあらゆるバルブをコントロールセンターから監視することができるため、動作制御の精度改善に繋がります。
SPIは、大型のデジタルディスプレイを搭載しており、現場でバルブの開度を確認することが可能です。また、リモート表示用のスイッチあるいはセンサーを1~2台内蔵しています。さらに、アルミニウム製のハウジングで完全密封されており、バルブの位置信号を正確に出力します。
減速機付きの大型バルブの場合、SPIの取り付け位置は、減速機の入力フランジとなります。
小型バルブの場合は、バルブに直接取り付けることができ、また、ステム上昇式のバルブには、オプションのスラストベースもご用意しています。
SPIには、電動アクチュエータと同じISO5210バルブ取り付け具が使用されており、これは従来のアームタイプよりも頑健性に優れています。
SPIは、IP67相当の耐環境性を有しており、姉妹版として、危険場所向けのIECEx/ATEX防爆型ユニットをご用意しています。本質的安全タイプのEx iシリーズは、ガス区域のみに、また、安全増タイプのEx eシリーズは、ガス及び粉塵区域に対応しています。さらに、安全区域専用のシリーズもご用意しています。SPIはメンテナンスし易く、他の製品とは異なり、故障時でもバルブの操作を続けることが可能です。
SPIは、石油化学プラントに限らず、発電所、公共のインフラ、空港及び消火栓設備等の一般的な産業用途で使用されています。ロトルクは、世界中に営業所と代理店を有しており、SPIを含め、あらゆるロトルク製品の販売、サービス、サポートを行っています。
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